茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

B級グルメ

山菜にも色々な種類がありまして。
 
①アクも無くすぐに食べられるもの
  タラノメ・コシアブラ・コゴミ・シドケ(モミジガサ)・ウルイ
  アイコ(ミヤマイラクサ)・ヒデコ(シオデ)・ソバナ・フキ
  トリアシショウマ・ヤマブキショウマ・フキ・ミズ(ウワバミソウ
  ここまでは良く知られています。
  ツルニンジンアケビの芽・キジカクシ(天然アスパラ)
  イワタバコ・イケマ・タマブキ・アザミ・ハンゴンソウ・ゴマナ・ポンナ
  皆さんご存知ですか?
  
 
②木灰・重曹でアクを抜いて食べるもの
  ワラビ
 
③とてもじゃないがアクが強すぎてすぐには食べられないもの
  ゼンマイ・ヤマドリゼンマイ・ニヲサク(シシウドを含む)
 
 
 
 
と様々です。
 
 
 
 
さて、B級グルメとは?
 
メジャーじゃない殆どの人が見向きもしないもの
食べ方を知らないために誰も採取しないものです。
 
今日は アザミ です。
アザミ?あのトゲトゲの????
そう、あのトゲトゲのです(笑)
芽立ちした20cmほどのサワアザミを根元から切り取ります。
棘がきついので軍手はペケ、必ず皮手で採りましょうね。
で茎だけを持ち帰るのですがこのとき枝を1cmくらい残しておくのがポイントです。
大鍋に湯を沸かし塩少々、湯通しします。
湯通ししたら水を張った鍋で冷やしながら皮を剥きます。
何故湯通しするのか?
それは生のまま皮剥きすると・・・・・・アクで手が真っ黒けっけになるから
(これはフキも同じ)と、直ぐに変色してしまうからです。
水を流しながら茎の枝を下に引き下ろします、こうすると簡単に
皮が剥けるんだな(枝を残す意味が理解できました?)
表皮の筋を取り除くように皮を剥きましょうね。
剥いたら直ぐに水に浸けます、みるみる水がアクで赤茶に染まって行きます。
水が赤黒くなったら取り替えながら一晩待つのだ・・・・・・・・
最後に残った筋を採りながら切り揃えてキンピラにしましょ!
フライパンに油を引いて炒めて一味トウガラシを振りさらに炒める。
味付けは麺汁か醤油と味醂で仕上てください。
旨いです、これがアザミ?
フキよりも旨いですよ、お試しあれ。
 
 
 
ゴマナ
これも意外と美味しいんだな。
沢筋に自生し高さ2mにもなるキク科の植物で
芽立ちは茎下部が赤身を帯び上部には細かい毛が密集しています。
手でポキッと折れるところから採取しましょ。
茹でてマヨネーズ和えやゴマ和え、または味噌汁で。
ハンゴンソウよりもクセがありません。
(まあ、ハンゴンソウを食べる人の・・・・・・・)
 
 
ニヲサク(エゾニュウ)
詳しくは
 
 
昔、アイヌ民族が矢立(矢を入れる筒)に使ったそうです。
セリ科の植物で太さ6cm、高さ3mに達するオバケで同属のシシウドも同じように食べられます。
シシウドとの見分けは茎を切ると白い汁が出てきます。
採取は5月後半から6月頃の葉の開かない若い枝や芯を切り取り
湯通しするか塩水に一晩漬け込んでしんなりさせてから皮を剥きたっぷりの塩を振り重石をのせて漬け込みます。
お盆のころアク水を捨てて天地返しをしてさらに塩を振って漬けます。
このときは重石は要りません、秋を越して正月近くになったら
食べられます(笑)最強の山菜ですねえ。
食べる時は塩抜きして煮物や炒め物でご賞味あれ
セリが好きな方にはたまらないです。
我家では正月の煮しめや雑煮に使っています。
 
この3種類誰も採る事なく踏みつけられ無残な姿を晒していますが近年ニヲサクを
採るライバルが出てきましたぞ!
 
この時期はフキかミズ、はたまた青くなったウドを取りに来る人しかいませんねえ。