茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

ワラビ

3日の日に実家に呼ばれ
すわ、田植えか?
到着してみると・・・・・・

「〇〇岩の裏手の窪にワラビが出ているじゃろうて、ワラビが喰いたい!」 by 母

ワ、ワラビが喰いたい。その為だけにオレを呼んだの?
「もう年じゃて、あの場所には到底いけん。だからあの場所を知っているお前を呼んだ」 by 母

はいはい、いってきますよ。
籠も持ってきたし、行ってきますよ。
「籠じゃあ足らんじゃろ背負い籠を持ってけ!」 by 母



母が行きたいと行ったワラビ畑とは?
昔昔、亡き親父が40年ほど前冬場樵で仕事していた場所。
山のてっぺんで伐採した木をソロ(シデ)で造ったソリに乗せ藤蔓でくくって
ジャク(ガレ場)を引き降ろした場所。
その場所に行くにはルートは2箇所。
①山の尾根道(獣道)を延々40分歩いていく、かなりな遠回りしかも登り始める所が絶壁状態なんだなこれが。
②親父が木下(きおろし)に使ったジャクを横切るように登る作業道、しかし此方は道路からの入り口が拡張工事でなくなっている。
なので、直接ゴロタ石のジャクを上がる。

40分も歩くのはシンドイのでガレ場を攻める、こちらなら20分工程じゃ。
ゴロゴロ滑るガレ場をのぼり・・・たまに頭大の石をこかして・・・
ゴロゴロと下の道路まで落ちていく・・通る車は驚くだろうね!
10分ほどで昔の作業道に出る、知らない人がみたら獣道だな。
〇〇岩のウラテまで来たら登るのは終了、ここからガレ場を2つ横切るのだが・・・・
コケて滑ったら100mは滑落して最後はかなりな崖からダイビングなのだ(笑)
足元に気を付けて・・・今日は邪魔なぶうごんがいないので安心!
あやつはこのようなガレ場に来ると山側を添うように歩き滑ったら受け止めてもらおうと画策するから大変じゃ。
ガレ場を過ぎたら今度はアブラチャンと藤蔓とマタタビの藪・・・・
藪を切り払い(暑い!)窪に到着。

コゴミはすでに万歳三唱!アスパラガスもかなりな大きさ。
今年は誰も来た気配が無い!
ワラビは?
40度近い斜面を目を凝らすと・・・・・ワラビが乱立状態!!
見渡す限りワラビワラビワラビ、、、、、、
そう、誰も来ていなかったのだ。
いやあこうなると背負い籠一つで間に合うのか?
何せ、ワラビ畑は500坪ほどある。
てな訳で太い手頃なブツを選んで採取採取採取(暑い!)
途中、ゴマ油の匂いが辺りに漂う・・・・・
この匂いの主は?・・・・そうツルニンジン、結構ツルを伸ばしている。
油で炒めると美味しいのだが足が速い、なので持ち帰りは難しいのだ。
ぷるごんはあまりの暑さで杉林に退避、此方が上がるたびに杉林を上がる(笑)
背負い籠に一つも採ると重いの一言。
さあ、コケないように来た道を戻るべ。

ワラビをこれでもかと採って食べたい方どうですかこのスリル満点なルート、教えますよ。

しかし、こんなにワラビどうすんだ?
「お婆ちゃん誰かに頼まれたとか言ってたわよ」 by ぷるごん



追記*******************************

ルート①、②ともに道路に車を止めるスペースがあります。
①から②までは300ほど離れていて①のほうが幾分広いのだが・・・・
親族が金脈を探して掘った洞窟も2ヶ所あり。
数年前、、、、、、
①に車を止めて山支度に着替えていた。
ツナギに着替えて安全靴を履こうとしていたら・・・・・・
何やら襟首を引く気配が!
引く力は段々強くなる!!!
何事?
と後を振り返ると、、、、、、、、
そこは山の斜面の谷合で道路拡張したために高さ1.5mほどの切通になっている。
谷合ですので沢水が流れ小さい滝になっていた。
その滝の上には・・・・・・・・


























何故か花輪が活けてあったのよ!
花輪ねえ?????ふ~~~~ん!!!!
別段気に止めず山に上がりワラビを採り、実家による。

○○岩にいく時にさあ下の道路の反対側の沢に花輪活けてあったけど?

「ああ、あれかい。何でも先週・・・・道路にサレコウベが転がっていてな
 警察が来て捜索したらあの滝の上で首吊り自殺した人があったそうだよ。
 死後1年以上経過していて千葉の方の方だったとか。」 by 母

あそう、サレコウベが転がっていた場所に車を止めたからそれで襟首を引っ張られたのか?

「襟首を引かれた?お前らしいわ。」 by 母


う~~~~む、たまにこんな事もあるんですよ。


でも上には上がいるんだな。

親父なんか・・・・・
以前マツタケ採りに山に入り・・・・・
マツタケを探していたら、ポツリポツリと雨が?
はて?空は晴れているのに?
しかも雨粒が何か臭いなあ?
上を見上げると・・・・・・そこには!
死後半年経った首吊り自殺の死体が松ノ木の枝にぶら下がっていたそうな。
それを眺めて・・・・
「おや、人が死んどるわい!」で終わったそうですから。
さすが、太平洋戦争で修羅場をかいくぐってきた猛者です。
戦場では土嚢の替わりに味方の兵士の死体を積み上げて土嚢にしたそうな!