茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

MRSE

 
CTアンギオ撮影、エコー(検査?)と徹底的に脳内を調べて・・・・・
 
脳内の破れた血管場所を特定、出血場所が判明!
 
前交通や後交通動脈ではなく椎骨動脈でした。
椎骨動脈・・・・後遺症が出る確率は低いけれども死亡率80%を誇る出血箇所、
そして動脈瘤(こぶ)ではなく解離性動脈出血でした。
解離性?
血管の瘤ではなく、血管内の層が解離(剥がれ)して膨らんで破裂するんですよ。
脳内血管は3層構造となっていて内層と中層の間が解離して出血すれば脳梗塞
中層と外層で解離すればくも膜下出血となるそうです。
この椎骨動脈の出血例は全体数でみると少ない(3%ほど)のですがその代わり
殆どが解離出血となるそうです。
死亡率80%・・・・・・う~~む。
100人に対して解離性は3人、それの20%の生存率って・・・・0.6人
∴ 200人にたいして1人の生還率かいな!
椎骨動脈出血は脳幹部への出血ですからねえ神経がかなりやられます。
出血時のショックに耐えられなければ心肺その他停止であの世行き・・・・・
この奇跡的な生還率に感謝です。
 
 
 
 
そんで、手術方法と時間を決める。
手術は入院日数と体力を考慮してマイクロ・カテーテル(ステント)コイル術に決定!
これは大腿部の動脈から細い管を入れて脳内まで伸ばし、動脈瘤に詰め物
(塞栓)して破裂しないようにする手術ですが終了までに気を抜けない手術でもあります。
瘤でしたら間口が狭いのでどんどん詰め物出来ますが、間口が広すぎたり解離だとステント(金網)留置して前後に動かなくして詰め物をするのであった。
開頭手術だと体への負担が大きすぎるし入院も長引くので嫌じゃ。時間は?
くも膜下出血特有の血管後遺症でもある血管攣縮で細くなる事態もあるので2週間は様子をみるのよ。
体内の血管は4層構造で周囲を筋肉や脂肪が取り巻いていて出血しても直ぐ止血できます。
脳内血管は剥き出しで脳脊髄液に浮かびながら脳に向かって伸びています。
つまり、剥き出し状態のため一度出血すると止血するすべはありません。
ではどうやって止血するのか?
・・・・・・そうです、血管を細く細く窄ませて(攣縮)止血しようと試みるのです。
一度攣縮した血管が元通りの太さになるまでにかなりの時間を必要としますし、
それ以上に攣縮して血管を塞ぐこともあるわけです。
今回は攣縮してしまったので2週間ほど様子をみるしか手がなく・・・・・・・・
穴倉状態の病室でひたすら安静状態であった。
再再出血しないように大人しくしていて経過をみるのであった。
解離性動脈瘤出血と珍しくもあり厄介な出血なために手術方法がかなり替わったみたい。
だって、瘤でしたらその瘤内を埋めてしまえばOkayで血管がそのままです。
しかし解離性は血管そのものが破裂しますので塞栓しなければならないのです。
つまり、その血管を殺して止めるってことです。
 
 
 
 
それで検査を終えて部屋に帰ってきたんですが、、、、、、妙なものに気が付いた!
 
床にピンクテープが張ってあるのよ!
他の部屋にはテープが張っていないのに何故に我輩の部屋だけ????
ピンクリボンならヤフーもかなり持ち上げているんで解るのであるが
ピンクテープってなによ?
 
はい、マックスくんママさんに回答お願いします。
 
それは、、、、、MRSEを発症していたため、院内感染の注意を促すための
テープですた。
出入りする看護師さんはマスク、手袋、エプロン、をして使い終わったら即処分。当然ながら出入りする財務省も同じ・・・・・・
まあ、MRSAのほうがもっと怖いんですが。
(MRSE、MRSAにつきましてはググッて各自詳しくお調べ下さい)
これ完治しておかないと点滴などが出来ないのよ。
点滴に使う静脈を瞬く間に感染、発症してしまい静脈が炎症を起こしバキバキに硬くなってしまう。痛いし点滴は出来なくなるし。。。。。。
しかも、点滴跡には膿がぁ~~、そこにピンセット突っ込んで膿を掻きだすのよ!
左手は4箇所感染、もう点滴を打てる箇所がない。
右手も2箇所感染、バンコマイシン連日点滴投薬にて治療開始ね。
これにてMRSEほぼ完治。
ほぼ完治って?
普段どこにでも存在している菌で体調を崩したときに増殖するので完治は無理。
 
さあ、治療に一歩前進。
でも、暇なのでこのところ具合がよろしくないと感じる心臓を見てもらうことに
健康診断でいつも不整脈を指摘されますのでこの際に診て貰いましょ。
心電図とエコー検査してもらおうっと。。。。。
病室に機会一式持ち込んで検査です、こちら救命救急棟はなんでもあります。
基本的に救命救急棟と本館は別々な形態です、レントゲンから心電図から移動式なのは速攻で来てくれてすぐやってくれる。
 
後日の結果は?
 
何故かいつも指摘された不整脈等一切無し。
すかすぅい、たまぁ~に痛くなるんだよなぁ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんで、
☆☆さん、頭と足洗いましょうか?
担当の看護婦さんが車椅子とともに登場!
そうだね、洗髪したいし髭も剃りたいから・・・・・お願いします。
じゃあ、車椅子を、、、、、はい、乗ってください。
よいしょっと。桶よ桶!
はい、じゃあ出発進行!
 
 
病室出手ものの30秒でお風呂場に到着。
それではこの洗面台に向かって座ってください、そして洗い桶に足入れてくださいね。今お湯を溜めますから。。。。。そして、足ふやかしている間にですね。。。。。
頭を洗っちゃいますか。ポンチョ、ポンチョ、、、、、あったわ。
これを被って頂いて、、、、洗いますよ?
お湯がかけられて、、、、、、、、ほえぇ~~~~きもちぇぇ。。。。。極楽じゃあ。
はい、濯いだら拭き拭きしますね。
次は足行きましょか。まずは右足から・・・・・・軽石が無いんで軽く洗います。
次左・・・・・・はい終了、拭き拭きしておしまいです。
お風呂場であるから当然湯船がある、大人が4人は入れそうな大きな湯船が。
あのさぁ、一つ我儘聴いてくれる?
ん?何ですか??
お風呂入りたい。湯船につかりたいなあ・・・・・・
駄目よ、もし再々出血したらどうすんですか?
その場であの世行きですよ。先生が危険だからと認めてくれません。駄目です!
駄目なの、入りたいなあ・・・・・駄目?
駄目ですよ、手術が終わってから先生に聞いてみますね、それまでは体拭き拭きで
我慢してください。
駄目なのぉ。。。。入りたいなあ。。。。。
可能なら一緒に・・・・・・・
駄目です、戻りますよ。
うぅぅぅ。
風呂桶を目の前にして撤退したのであった、風呂入りたい!!
結局、退院するまで洗髪は数回あれども入浴はかなわなかった。