茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

幻の・・・・・

今、那須では庭の片隅に植えてあるスグリ(レッドカラント)が赤く色付いてきますた。
そのままにしておくと沢山のが群がり吸われてシュワシュワにされてしまう。
今年こそはスグリ酒を造るぞぉ~~~と、晴れ間の間に実をもぐ。
しか~し、スグリの実って細かいのよ、のは結構大きいので採るのが
楽なんですがは疲れる!!
しかも、採りながら食べてしまうので一向に量が増えないのであった(笑)
 
スグリって外来品種です、でも日本にもスグリがあるんですよ。
まず見かけることは無い絶滅危惧種としての存在、
幻の・・・・と形容詞が付くほどの植物。
幻の・・・・・だってぇ、生えている場所がねえ、、、、、
地面じゃないもん。
じゃあ、何処に生えているの?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それは深山の老古木の木の又を好んで生育します、かなりな高さのところにね。
寄生ではなく着生しますので特に樹種を選びませんが高さは5m~を好みます、
なので人目に付かないのです。
へたすりゃ10mほどの高さに生えているのだ、しかも高ければ高いほど
大きくは育たない。
 
 
 
 
昔、とある山に登った時の事
登山道をヘコヘコ歩いていると山中なのになにやらとっても
良い香りが漂ってきた?
良い香り?そうメロンににた香りが・・・・・・何処から?
あたりを見回しても??????
匂いの方向を探すと、、、、、、ぶっといエノキの根元に
高さ2mほどの古い苔むした石造りの祠が見える!
どうもそちらから匂ってくるのだが祠にはお供えもあがってはいない。
はて???????
でも確かに祠から匂ってくる?????
!  祠の屋根に植物が! 生えている!
その植物の実から香りが出ている!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そう、その植物こそ 夜叉柄杓(ヤシャビシャク)だったのです。
でも、なんでこんな苔むした石の上に生えているのか?????
とても不思議な植物、しかし鉢植えでも生育する。
鉢植えでも?
盆栽家では隠れた人気を誇る植物なのでした、
だってぇ中々手に入らんもん人気あるわ。
盆栽にするため乱獲されて・・・・・・絶滅危惧種
 
スグリの仲間ですから当然実は食べられます、
熟しても青いまま・・・やや黄ばむくらい。
果実に細かい毛が生えていますんで食べるのは気が引けます、
でも良い香りを漂わせますよ。
 
スグリをみていて・・・・・ふと、思い出しました。
 
あれから30数年、アヤツはまだ祠の屋根で生きているのだろうか?