マイクロカテーテル術②
手術は１回で終わらなかったのか？
それとも通常は２回行うのか？
前回は血管を塞栓させるためのテストでした。
テスト？
そう、脳内に伸びている４本の血管のうち１本を塞栓させますので今より血流が下がります。３本の血管がどこまで頑張るのか？テストです。
特に後部の椎骨動脈がどこまで踏ん張るか？
何処で塞栓させるか？
他の部分に影響ないか？
の、テストでした。
前回２６日のテストから日を置いて３１日に手術であった。
う～～～～～む、これで片方の血管を塞栓である。
本当に残り３本の血管で間に合うのであろうか？？？
バルーンテストやったら頭ハンマーで殴られたか？と思うほど強烈な衝撃と痛みがあったのであるが・・・・・・・今回もあの痛みを味わうのであろか？
出来れば、、、、避けたい痛みであるが。。。。。。
病院食で２回目の手術に耐えられる体力・気力があるのか？
もう、手術はしたくないのだが・・・・・・・
手術しないと終わらないしコンビの待つ家にも帰れない 。
しかし、、、、痛すぎるから嫌じゃ！！
せめて、全身麻酔は？駄目？？
この日も手術の順番は午後２人目であった。
どうも、一般病棟の患者が優先らしい。
早々に朝ごはん食べて点滴開始だぁ・・・・・・・・と思いきや！
おはようございます。今日一日担当の○○○○です、よろしくお願いします。
今日は手術ですね、頑張ってくださいね。
それと、手術１件キャンセルになったので手術は午後１番目です。
朝ごはんも出ません、今から点滴に入ります。
・・・・・・・うぅぅぅ。
朝７：００の検診から１３：００まで何やれっちゅうの？
腹減るし・・・・・どうやって過ごすの？
まあ、パジャマ替えと身体拭き拭きの日だったので暇つぶしにはなるか。
一番気遣いの良い看護師さんが今日の担当なのよ（ああ、良かったぁ）。
病室出てから手術が終わって帰ってくるまでの担当ですぞ。
体、隅々まで拭いてもらってもまだ時間が有り余る、ついでに洗髪髭剃りその他。同意書にも目を通し・・・・・・万が一失敗しても当院の責任は・・・・・
こんなもん一々気にしとれん、さっさとサインである。
大丈夫よ、今まで手術中の失敗で亡くなった方はいませんから。
大船に乗った気持ちでがんばりましょ。心配なら時間まで此処にいてあげるわ。
和むわぁ、ほんと細かいところまで気遣ってくれる看護師さんです。
さて、まもなく時間です。トイレに行ってきてパジャマからガウンに着替えて、、、、、、、
部屋を出る前にパンツから「Ｔ字帯」つまり手術着の「フンドシ」に佩き替えね。
前回は看護師のおねいちゃんが分けのわからん方法でつけたんでぇ
手術室でえらいことに・・・・・・
普通後ろから股下を通し臍下で紐を結ぶのに、何故か前から股下を通し後ろで紐を結んでいた。
腰をブリッジして我慢してなあかんし、、、、足が、、、、痛いぞな？
おねいちゃんどうしちゃったん？
まさかうつ伏せでテスト？と思っていたら手術室で
「誰だこんな穿かせかたしたのは？」・・・・・・
たかがフンドシされどフンドシ、大事な所を隠しているんですからそれを剥ぎ取られて付け直し・・・・・・（爆）
今回は自分で穿きますわ。
Ｔ字帯確認させてもらいますね、仰向けでの手術だからこれでいいわよ。あと剃毛は？これでいいかな。テープ強力だから剥がす時に痛いけど剃るまでのことは無いわね。カテーテル入れますので緩めに結んでおいたほうがいいわよ。
２時間足らずの手術でしょ、カテーテル入れなくてもトイレ我慢できるんじゃあ？
それがねえ、偶にお漏らしする方いるのよ。万全の対策採った方がいいわよ。
ふ～～ん、別にどっちでも良いけどこないだみたいに痛かったら・・・・・
えらいことになりそう。
さあ、時間です、手術です。
看護師さんがベッドを押してエレベータを数台乗り継ぎ手術室へ、、、、、
いつも思うけどここのフロアの構造ってどうなっているの？
と考えていたら・・・・・・・なんてことない。
つまり入院しているのは救急棟（旧館）で、手術室は新館であった。
１階以外繋がっているフロアは他に渡り廊下しかないのであった。
先日と同じ手術室に入り手術台に乗せられ固定、頭と足も固定され。。。。。
んぎゃぁ・・・・・・いっでぇ！
「あ、今日はこちらしか使えないんでちょっと我慢してね。」
椎骨動脈を通過していくのも何か気持ち悪い。
さて、コイルを入れる箇所まで来て入念に位置調整して・・・・・・・
「はい、じゃあいきますよ！」
ヒュゥ～～～ン、、、、、、、、、
ウィィ～～～～ン、、、、、
ジジジジジ、、、（加熱されますので頭が熱くなる。）
ウガ、ウギャァ～～～～
（当然にして、頭が割れんばかりに痛いのよぉ、、、、）
今日のは強烈なんですが・・・・・・・・
最後まで意識あるか？
後頭部バットで叩かれるような痛みと・・・・・・・・
戦うも、、、、む、無理だぁ。。。。。痛すぎる！！
３回目までは耐えられた、滝のように流れる脂汗にも耐えた。
いやこれ以上はもう・・・・・・・・・・・・
気失ったフリして時間稼ぎでもすんべぇか。
「あと２コイルで終わりだから頑張って！」
へ、今日はあと２コイルもあるのぉ・・・・・・・・・
頑張るしかないよな。
頑張るしか・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・時は流れて・・・・
「はい、ご苦労様。手術無事に終わりました」
終わったかぁ・・・・・・・・・・・・・・・
呆然自失である。
虚脱？解脱？
何も考えたくない。
ただ、手術が終わったことは理解できる。
そうか、終わったんだぁ！！
これにてマイクロ・カテーテル・ステント・コイル術は終了。
カテーテル外す場面でも
んぎゃぁ！いっでぇ、、、、、、っと精神注入していただき
待機していた看護師さんにあれこれチェックしてもらい
「お疲れ様でした。大変だったでしょ、皆さん大人しいんだけど○○さん喚いていなかった？
喚いてって・・・・・瘤じゃなくて解離だもん、血管塞栓だもん痛いだもん！
あら、御免なさい解離ね、じゃあ痛いわよねえ。さあ、戻りましょうね。
その前にチェック！！カテーテルＯｋａｙ，ガウンの汚れＯｋａｙ，その他Ｏｋａｙ．帰ります。」
って、２時間も待っていたのか？それとも一度戻ってまた来たのか？
手術室をあとに来た道を病室に戻るのであった。
部屋に帰ってきたら、あら！部屋番号が替わっているよ。
また一風変わって・・・・トイレ無し。
「さあ、今からだとたっぷり休めるわよ。奥さんも下（待合室）で待っていま すので呼んできますね。本当にお疲れ様でした。」
それにすてぇも、、、、、、、、
今日の手術は、、、、、、しんどかった！
歯喰いしばりすぎてガタガタグラグラになっていますた。
歯がグラグラですもん、いかに歯をくいしばったか分かります？
ほどなく家内も下から上がってきて、先生から手術無事成功と聞かされ・・・
手術成功だって、大丈夫みたいね、安心したわよ。じゃあ後は看護師さんにまかせて私は帰るわ、コンビの散歩もあるし。じゃあね、また来るわね。
安心したのか先生の説明を聞いて帰っていった。
家内を見送って・・・・・・目尻から、、、、、
「どうしたの？目尻から涙なんか流して、、、、」
んん、これでまた（社会に）戻れるんだなと思ったら。。。。。
「そうですね、○○さん頑張ったもんねぇ、さあ退院までもう一息ですよ！」
そうだね、退院まで、、、、後は痛い思いすることは無いだろうし・・・
それよりも、今から（１４時）からだと十分休めるわい。
「はい、点滴は２時間後に終了します。また様子伺いに来ますね。」
ちょっと寝るね。
３時間後にカテーテル入れた場所の防護テープを剥がしてもらいひとまず寝返り、次にまた寝返りをしてもらうころには右足も動かせるようになる。
股関節がまだ痛いがぐっすり眠れそう。。。。。
チ○コに入れてあるカテーテル・・・・もう少し入れたままにしよ。
だって、トイレ楽だモン、こないだは外した瞬間尿が出なくてまた挿入したけれど今日は大丈夫でしょ。
手術も無事成功するまで安心出来ないんですよ。
通常は丈夫な血管ももろくなっています、曲がりくねっています、そこにカテーテルを通していくんですが手先が狂って血管を突き破ってしまったら？
手術中に破裂した血管がまた再破裂したら？
血栓が出来ないように薬品入れていますので出血が止まらないってことも？
（血栓が流れていかないようにフィルタを入れるんですが）
