茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

晴天の霹靂!

 
左目の具合は依然として悪いままであった。
左眼の中心が黒くブラックホール状態で見えない、、、が4日も続いた。
流石に身の不安を覚え、日曜日も営業している眼科をネットで検索し・・・・
自宅から10kmほどのところにあるわい、みなとみらいじゃ。
 
万が一眼帯等処置されたら車の運転が難しくなる。
 
なので財務省を乗せ、行きたがるコンビを留守番させて車を走らせ。。。。。
桜木町駅横のパーキングビル内の眼科に行って診察を受け、眼底検査で撮影していたら・・・・・・
 
 
 
 
 
突然、右耳奥が・・・・
 
 
 
気圧で押しつぶされたかのように・・・・・・
 
 
 
 
何だこの違和感は????
 
 
 
 
今まで経験したことのない感覚・・・・・・・・
鐘がグワングワン鳴る?
違う!たとえない感覚に襲われた!!
 
 
 
 
すべてがおかしいぞ!感覚は麻痺していないのに
麻痺しているような何とも言いがたい感覚が・・・ 
 
 
そして、、、、後頭部に衝撃が走る、う、がぁぁ・・・・・・痛ぇ!
今迄体験した事の無い痛みが右脳後頭部を襲う。
 
バットで思いっきり打ん殴られたかと思える痛みである。
あまりの痛みに。。。。。。。
意識がフェードアウトしていく、、、、、、
 
 
院長は瞬間的に脳内出血と判断、救急車を要請した。
XXさん、大丈夫ですか?今救急車呼びますから。。。。。
(ここで5分ほど意識を失ったらしい、、、、)
  
意識が戻った、待合室のソファに寝ていた。
けれど、、、、、、頭が痛いのはなくならない、まだ痛すぎである。 
かなり強烈に・・・・バットで殴られた?アイスピックでグサグサ刺されているような
痛みが続く・・・・・・ 
 
 
「大丈夫?今、救急車呼んでもらったから、、、、」 by財務省 
 
 
自分で何をしゃべっているのか理解できん、しゃべれているのか??
とりあえず待合室のソファに横になり救急車の到着を待つ。
 
 
間もなく救急車が到着してストレッチャに乗せられ搬送先が決まるまでの10分が長い、長すぎる。
 
 
「患者の様態は脳内出血の為急を要します!・・・・レベル30か?・・・・」
!何か恐ろしいこと言っているけど、頭が、割れるように痛いわ!
おうぇっ、、吐き気も・・・・・吐きたいが。。。。。。 
 
一体頭の中は?どうなっている?早く病院へ・・・・・・
 
「脳内出血だって、病院は浦舟の市大センター病院らしいわよ、あの病院なら  横浜市で一番大きい病院だから大丈夫ね」 
 
受入先の病院も決定し10分ほどで到着、待ち構えていた看護師さんらにストレッチャからベッドに手際よく移され(見事なもんだわぁ、って変なとこ感心している場合じゃ)・・・・・
服を脱がされ、3DCT撮影その他手早く、体をひざを抱えるように丸めこまされ・・・・
脳内出血、まさか?くも膜下出血? 何故?どうして?ばかな?
頭の中がグルグルと回る・・・・・
検査を終えて入院が決定した所までは記憶が残っている
しかし・・・・・
ここでその日の記憶は途絶えた、、、、、、、、
          その後は何も覚えていない。
                  翌朝目を覚ますまで何も覚えていない。
     (って意識不明だもん覚えているほうが・・・・・・・)
 
 
ICUに入れられて処置、そのままお泊り(入院)ですた。
 
家内は色々と入院手続きしてそれから眼科まで車を取りに・・・・
駐車料金が¥5000だったとか!
 
この日から2月5日まで長ぁ~~い入院生活を送ることとなりました。
 
 
今回のくも膜下出血ですが
発症前に左眼の視野がおかしくなり、右肩の異常なコリがありました。
それまでにも右後頭部に鈍痛もあり日頃から鎮痛剤を服用していましたのでいつもの痛みかと気にも止めずにいたのです。
それに、1/3から1/8までの記憶が一切ありません覚えていません。
1回目の発症?は1月3日、右後頭部椎骨動脈から解離出血が始まり9日にも破裂しました(つまり、2回出血になります)
実は1/3にぷるごんと昼寝中に吐いていたそうです。
この時点では風邪としか思っていませんでした。
 
日頃の健康診断でもコレステロール値、血糖値、には異常など無く、血圧も収縮期は140あたり、拡張期は90前後でしたがごく普通の健康体であると自覚していました。
(平常値って~130の80以下ですって)
出血は血圧値に左右されますので血圧値が低かったために出血が直ぐに
止まったものと思われます。もしくは1/3の出血は微量な出血だったのかも。
(9日に入院した時、腰椎穿刺して3日の出血確認をしたとか。)
出血はほんの数秒間ですが出血量は血圧に左右されます、この時血圧値が高いとなかなか止血せず、脳内の圧力が血圧と同一になって初めて止血します。
脳内圧力は普通10mHgくらいですので脳にとっては凄まじい圧力を受けることになります。
脳が圧力に耐え切れず失神・気絶、この状態での心肺停止による即死が3割、再出血すると死亡率は5割にもなり、治療中の死亡率も3割、重篤な後遺症が残るのが2割、後遺症も残らず何事も無く社会復帰できるのが2割と恐ろしい病です。
この病気は基本的に脳に後遺症を及ぼすことはありません、しかし多量の、複数回の出血は脳細胞に影響を及ぼします。
今回の椎骨動脈解離出血ですがこれは脳底へ続く動脈です、ここは脳幹に近くしかも沢山の神経が走っているところです。なので出血した場合の死亡率は80%もあるそうです、しかし後遺症が残る事はあまりないところとか。
(だって死亡率80%もあればねえ後遺症がどうのこうの言っている場合じゃ・・・)
脳細胞は痛みを感じる事はありません、しかし周囲をめぐらす血管は痛みを感じることは出来るそうです。
治療中にとは?
1回目よりも2回目の出血のほうが死亡率(5割)も脳のダメージが高くなりますし、それは高い後遺症が出ることでもあります。
脳の血管は非常に脆弱なため治療中の機器によって出血することもありますし、切開して治療したくても出来ない場合もありますし。
くも膜下出血は非常に恐ろしい病気です。
 
さて、病院で財務省と先生方との会話です。
先生A=教授、先生B=助教授、先生C
 
「この度のご主人の状態ですがくも膜下出血であることは間違いないです。
 出血は今日ですか?以前の様子はどうでした?」 先生B
 
「いいえ、3日の日に自宅で吐きながら寝ていたんで驚いて病院に連れて行こうとしたら風邪だから大丈夫だと申しまして。
そして偏頭痛が治まらず6日の日に左眼が見えなくなったんですが会社に行きました。」 財務省
 
「えぇ~~~会社に行ったんですか?車は運転して?」 先生B
 
「はい、年明けで忙しすぎて休めないからと出社しまして6日の日は普通に帰宅しましたが7日の日は帰ってくるのに2時間近く掛かったと言っていました。
それで土曜日は会社を休んだんですが今日も眼の具合が良くないのでネットで病院を探して・・・・・桜木町の病院を探して診療を受けにきたんです。
そして万が一何かが起きたら心配だからと私も同伴して。。。。。」財務省
 
「車運転していたんですか?驚いたなあ、そりゃ無茶な事ですよ。よく運転中に出血しませんでしたね。多分少しずつ出血していたんですね、先程の腰椎穿刺で髄液が僅かに黄色味を帯びていました。これは3日の出血であろうと判断しました」 先生C
 
「出血場所はまだ特定出来ていませんが右後頭部の痛みを訴えていたのでしたらおそらく椎骨動脈部じゃないかと・・・・・」 先生B
 
「椎骨動脈でしたら・・・・・・重篤な障害、後遺症はあまりでませんが、神経が密集していますし脳幹といいまして自律神経をつかさどるところなんですよ。ここに大量に出血しますとショックで心肺停止しやすいので最悪の場合も考えておいてください。
現在再出血ですが再々出血を起こさぬよう管理体制を組んで治療にあたります。」
先生A
 
「今の状態でしたら・・・・・余談は許しませんがこのまま乗り切れば、そうですねえ2週間このままで過ごせれば後は大丈夫ですよ」 先生B
 
「そうですか、よろしくお願いします」 財務省