怪獣ダルゴン

長老
わしらはこの地に古くから住み着いている赤蛙一族じゃ、以前の持ち主は月に一度か２ヶ月に
一度くらいしかこなかったので草が茂り、天敵のヤマカガシやアオダイショウやシマヘビもいないため
まさに極楽じゃった。ところが今度の持ち主は毎週来訪ししかも雑草はすべて刈上げてしまう、見通しはいいのだが今度は烏や百舌に襲われないかと心配じゃ。
今日は天気も良いし冬篭り前に餌を沢山とらないとのう。

若蛙
長老～～～～来ました！

長老
何をそんなに騒いでおるのじゃ！

若蛙
今日も来たんですよ所有者が・・・・ダルゴンを連れて・・・・・

長老
何ぃ～！ダルゴン、あのベコに似たやつか！
ベコに似ているくせに我等一族を玩具にして遊び、皆片輪にしていくあの怪獣か！
皆の者！ダルゴンが来ても動くでない！
奴は動く物は片っ端から襲うんでじっとしているのじゃ！

若蛙
ひゃ～～～～此方に来ます！

プルゴン
今日もピョン吉と遊ばなきゃ！
まずはあの藪ね・・・・・・ガサゴソ、バキバキ・・・コオロギしか居ないわねえ？？？
「プルちゃんそこはイチゴ畑よ！入っちゃ駄目、あっちで遊びなさい、そっちは駄目よ、ポリシートを
踏んだら穴が開くでしょう・・・・全くこのコはもう、向こうに行きなさい」　ｂｙ　家内

ちぇっツマンナイの・・・・あっちの蕗畑に行こうっと！

長老
来たぞ～～～、よいか皆の者絶対に動くな、たとえ踏まれても動くでないぞ！奴は匂いではなく動く物に興味を示すので絶対に動いてはならぬ！

プルゴン
あれえ？今日はピョン吉がいないわねえ、コオロギさんは沢山いるけどぉ・・・・もう少し丹念に探してみようかしら。
あら、フミュッと感触が？

若蛙
うわぁっ踏まれた逃げろ！ピョ～～～ン！

プルゴン
あら、ピョン吉発見！捕まえて・・・・遊ぼ！な～にもう動けないの？つまんないわねえ！
次の相手を探そうっと。

若蛙
長老～もう動けません！足をやられました。死んだ振りします。

長老
かくして本日も犠牲者が数名、全員足の骨を折られ動けなくなると捨てられ、また次の犠牲者が・・・・
片方のダルゴンは大人しいのだがこのベコににた奴は恐ろしい怪獣じゃ！
虻蜂も恐れず遊んでいる、蛇もマムシであろうとお構いなしじゃ！
今までは平和な楽園じゃったのに、早く手を打たないと全部犠牲になってしまう・・・・・・

と、赤蛙も恐怖に慄いていますので捕獲しては敷地外の草むらに・・・・・
移動願っています、此処ならプルゴンも捕捉できませんので。
しかし困ったプルゴンです。
これにブーゴンとのじゃれあいが加わると畑は爆撃を受けたようになりますし。
柵なんぞ屁とも思わぬダルゴンですからねえ。