茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

チャンバー

他にやることも無く(実際にはありますが)
現在手がけているのがチャンバー作成
車両用の鉄パイプの入手が難しいので、入手が簡単なバイクのマフラーを加工する事にした
でも、最中は駄目ですよ・・・・切り刻むと溶接が難しいのでね
鉄パイプ製のを探しましょうね!

最中・・・・プレスした半円の鉄板を貼り合わせて溶接したもの、丁度最中に見えますので・・・

さて、チャンバーとは?

2サイクルエンジンはクランク1回転で吸入、圧縮、爆発、排気、をすべて行います
4サイクルエンジンはクランク2回転で吸入、圧縮、爆発 排気、をすべて行います
したがって2サイクルエンジンの排気密度は2倍になります

混合ガスはピストンが上昇する負圧でクランク室に吸い込まれ、
ピストンの下降で圧縮されて掃気口からシリンダー内に送り込まれます
(クランク室を狭くするのもチューニングの一つ)
爆発した排気ガスは排気口から外に出されます
この時、流れで生ガスが外に出てしまうので、それをシリンダー内に押し戻す装置が、
チャンバー(膨張室)です
エキゾーストパイプを徐々に膨らまして拡大させそれから急激に絞った形状になります
丁度胃袋のようですねこれがチャンバーです
膨らむ形状、絞る形状、大きさ、その他の条件でエンジン特性はがらっと変わります
本当は数本作製してデータを取るんですが・・・・・

音は空気の波です、エキゾーストパイプの中を通るガスは、高密度の衝撃波になります
音の速さは秒速約340Mですが高温高圧のチャンバー内では倍以上になるそうです
チャンバーを設計するにあたり容量は生ガスの約20倍を必要とします
42cc単気筒の場合約900ccの容積が必要です
でも単一構造だとピーキーになるし、トルクの山が発生します・・・・
そこで全体の容量を1000cc確保するとして
一次室を700ccにして二次室を300ccとする、仕切りには30φ位の穴を一つ
これで低中速は2次室で排圧発生、高速は一次室で排圧発生させます
これでトルクの谷も解消させられるかと
でもバイクのチャンバーを完全に分解しないと出来ない事だわさ・・・・
おまけにメーカー製なので内壁にメッシュを溶接してあるし・・・剥がすだけでも一苦労!
メッシュがオイルとカーボンで重くなっている、当然重量もある
メッシュを全部外すと予想外の軽さに!



さあ!作製するぞう
現在作製中はゼノアG620用とハスク242用です
バイクはスズキRGγ250を流用、片側125ccなので容積3000cc程ある
鉄パイプ製しかも厚みが1.5~2mm(溶接が楽!)
でも当然の事ながら重い!
でもねえチャンバーだけで約2kg
ゼノアが5.7kg・・・トータル約8kgかあ
重いですねえ・・・でも昔のチェンソーは10kgほどあったから軽い方か?