茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

4抜9窓、尺2寸

朝から格闘していました。
 
「中屋長五郎」銘の4抜き9窓尺2寸の窓鋸。
イメージ 1
 
新品デッド物ですが購入してから保存状態が悪かったのでシャビシャビ状態。
少し掃除して、ついでに目立てなんぞしました。
鋸の目立ては面倒、、、、、、刃1つに3方向に鑢を入れる、これを左右の刃、
つまり6回入れます。
面倒だよね、かったるいよね。
ほんでワンハンドで磨ぐとめちゃくちゃになってしまう・・・・・・
鋸万力(ノコマン)なるものが必要なのですがそんなものはない。
造るのも面倒、、、、、、、、、、そこでこしたらどうでしょ!
イメージ 2
 
金床(H鋼ですが)に鋸を載せ、帯鉄を載せてバイスで咥えて固定。
金床が重いんでそうそう動かない。
これで両手を使って刃を磨げる。
鋸、、、、硬さの按配が絶妙、、、、、、鑢がスゥ~~~~っと入る。
焼き入れが絶妙ですねえ、、、、、、、さすが長五郎。。。。。。。
本気でやったら左右半日掛かります。
チェンソーソーチェン磨ぐよりも楽だな。
 
適当に1時間で終了。
イメージ 3
浅利も軽く出して。。。。。。。。。これ適当にやると刃を欠いて(折って)しまうのでほどほどにしておく。
出来上がったが、、、、、、、、斬るものが無いな!
 
で、窓鋸とは?
通常の鋸はガリメと呼ばれ端から端まで全部鋸刃です。
ガリメですとある程度の幅まで進むと木屑を排出しずらくなりかえって抵抗となってしまい斬れが悪くなってしまいます。
そこで窓と呼ばれる箇所に木屑を溜め込んで排出します。
だからある程度の太さの木を斬るときに窓鋸の良さが解ります。
そして窓鋸のもう一つの利点が・・・・・・・
それは、、、、、普通のガリメは横挽・縦挽と専用の鋸になりますが
窓鋸は横挽はもちろんですが縦挽も可能なのです。