茨城の御前山にて暮らす。

気が向いたら適当に書き散らかしています。

ダイヤフラム式キャブレタ

林業機械メーカーはキャブレタまでは自製しません汎用キャブレタを使います。
通常汎用エンジンキャブレタのメーカーとしては

ウォルブロ
チロットソン
が有名ですが近年これを凌駕する勢いなのが ザマ(ZAMA)です。
いったい何者?・・・・ググルと
ZAMA・・・品川ダイキャスティング とある!
え!日本のメーカーなの?
最近スチールの子会社になったと聞いていましたが・・・・




キャブレタにも2種類ありまして

フロート式・・・・・通常のキャブレタです点検整備が楽

ダイヤフラム式・・・ダイヤフラム(膜)がポンプ及びフロートを兼ねる
          ニードルは交換式ではなくニードルジェットを回して混合比を調整する

チェンソーは全部ダイヤフラム式です
何故って?ダイヤフラム式は前後左右傾けても作動します、フロート式はある程度傾斜がつくと
作動しません(フロートで燃料供給調整していますので)
そう、チェンソーは寝かせたり立てたりして使いますからねえ
他にはホビーの飛行機のエンジンにも使用されています、ゼノアのホビーエンジンはチェンソー
のエンジンでもあるのです
特に37 が有名! 



種類も(ウォルブロの場合)

WY WT WA WJ HD HDA HDB 等有りそれぞれ排気量の守備範囲が違います
通常40ccクラスだと WA を使いますがハスクはHDA HDB をチョイス
WA 25~50cc HDA 30~60cc です、取付のピッチは同じ、
でもベンチュリの大きさが違う・・・・・ビッグキャブです

ダイヤフラムはメタリングダイヤフラムとポンプダイヤフラムの2つのパーツが使用され
ています、ポンプ側は近年は耐油性の高いテフロン製が多くなってきました
ダイヤフラムは薄いゴムコーティング布製ですので手入れが悪いと劣化しやすい
(パーツ高いです)
作動原理はエンジンの負圧と大気圧で作動させます

通常2stエンジンは混合燃料を使用しますので燃料ラインにワニスが詰まりやすい
(インレット、ジェット共)
キャブの内部に4箇所の穴があり
Lニードル=スロー、プライマリー、セカンダリ
Hニードル=ハイ
でバタフライバルブの位置によりスロー~ハイから燃料が噴出します




調整はハスクの場合(他のメーカーもそうですが)
Lでスロ~中低速
Hニードルで最高回転を決定します
 42   14500rpm L=1・1/4 H=1
242XP 15500rpm L=1・1/4 H=3/4
246XP 15000rpm L=1・1/4 H=1

ピーキーな42シリーズの中でも242なんてHが3/4回転戻し・・・・(驚)
国産機は L=1・1/2 H=1・1/4 回転戻しが多いですからねえ

でもハスク42シリーズ 12000rpmを超えてからのエキゾーストノート痺れますねえ!
2stモトクロス部門を撤退しあぶれた技術者が設計したエンジンだそうな?
(マグナム仕様で 242XP 346XP が存在!その他2100も)
2stシングルなのに排気音に酔いしれます・・・・
チャンバーに換えればもっと官能的に・・・・
ついつい伐採しすぎちゃうのが・・・・悩みの種です。